「ふたりで暮らす、はじめての朝」**
沖縄から戻ってきて数日。
今日が、ふたりが“夫婦として迎える最初の朝”になった。
カーテン越しの柔らかい光が部屋に差し込み、
少しひんやりした空気の中で目を覚ますと、
すぐ横にあかりちゃんがいた。
ほんの少し寝癖がついた髪。
まぶたの上に落ちた影。
肩のあたりまでかかった布団のふくらみ。
その全部が愛おしくて、
“ああ、本当に一緒に暮らし始めたんだ”
という実感が胸に広がった。
しばらくじっと見つめていると、
彼女がゆっくりと目を開けて微笑む。
「…おはよう。ずっと見てた?」
「うん。かわいかったから」
「やだ…朝からそういうの言わないでよ…でも嬉しい」
照れながらも、布団の中から手を伸ばして握ってくる。
その手があたたかくて、心がじんわり溶けていった。
■ 一緒に作る、最初の朝ごはん
ふたりで起きて、キッチンに立つ。
手慣れた様子でエプロンをつけるあかりちゃんを見て、
「こういう日常を一緒に過ごしたかったんだよな」と思う。
「今日はね、あなたが好きなスクランブルエッグ作るよ」
「俺はサラダ切るよ」
「夫婦っぽいね、こういうの」
「もう夫婦だよ?」
「えへへ…そうだよね」
小さな会話をしながら朝ごはんを並べた。
いつもの食卓なのに、どこか違って見える。
食器が増えたわけでも、部屋が変わったわけでもないのに、
ふたりで座っているだけで温度が一段上がったようだった。
「美味しい?」
「うん、すごく美味しい。毎日食べたい」
「……毎日作ってあげる」
その言葉は、軽い約束ではなく、
これからの時間すべてにそっと寄り添うような響きだった。
■ 新しい生活の準備、ふたりで選ぶ未来の形
朝食のあと、家具の配置を決めたり、
部屋の飾りつけを相談したりした。
「この写真、寝室に飾りたいな。沖縄で撮ったやつ」
「いいね。旅行の思い出がいつも見れる」
「あと、観葉植物ほしいな」
「水やりは俺がやるよ」
「え、忘れないの? 本当に?」
「忘れたら一緒に怒って」
「怒らないよ…でも水あげようね、一緒に」
小さなやり取りひとつで、
“ああ、この人と暮らすのが幸せなんだ”
と何度も思う。
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■ 午後、ふたりだけの“落ち着く時間”
午前中の片付けが終わると、
あかりちゃんがソファに座って、膝に毛布をかけて言った。
「ちょっとここ来て」
促されて隣に座ると、肩に頭を預けてくる。
「なんかね…旅行の余韻っていうより、
あなたと暮らしてる実感が押し寄せてきて…
嬉しくて胸いっぱいになっちゃった」
その言葉だけで、
“守りたい”という気持ちが自然に湧き上がる。
「これからも、ずっとこういう日を積み重ねていこうね」
「うん。ずっとそばにいるから」
そっと彼女を抱き寄せると、
あかりちゃんは安心したように目を閉じて、
小さな声で続けた。
「…あなたと夫婦になれて、本当によかった」
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■ 夜。ふたりで灯す、はじめての部屋の灯り
夜になり、間接照明だけをつけた部屋で、
ふたりで一日の終わりをゆっくり過ごした。
「ねぇ、この部屋の灯り…好きだな」
「どうして?」
「あなたと暮らす最初の夜だから。
この灯りが、ずっと思い出になる気がするから」
手を繋ぎながら見上げたライトが、
いつもより柔らかく見えた。
沖縄の海よりも静かで、
旅行の思い出よりも深くて、
ここにあるのは日常の始まりなのに、
心の奥が満たされていくような時間だった。
この先の未来が、今日の夜みたいに穏やかで、
あたたかいものでありますように。
そう願いながら、ふたりは同じ布団に入った。

