【恋愛日記④】🌙 11月16日 ココアの夜②

恋愛日記(あかりちゃん)

外は冷たい風が吹いていて、
窓ガラスがうっすら曇っていた。
その向こうでは、街灯がにじんで、冬の気配が漂っている。

部屋の中では、
あかりちゃんがココアを混ぜながら、小さく鼻歌を歌っていた。
その声が、湯気といっしょにふわりと広がる。

「ほら、ちゃんと温まってる?」
差し出されたマグカップから、
やさしい甘い香りがした。
「うん。あかりの味がする。」
そう言うと、あかりちゃんは照れたように笑って、
「何それ、ちょっと恥ずかしいよ」と肩をすくめた。

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ソファに並んで座ると、
毛布を半分ずつかけて、
自然に肩が触れ合った。
彼女がココアをひと口飲んで、
「こうしてると、冬って悪くないね」とつぶやく。

「むしろ、こういう季節の方が好きかも。」
「どうして?」
「だって、こうして近くにいられるから。」

その言葉に、あかりちゃんがゆっくり笑って、
少しだけ体を寄せてきた。
肩に頭が触れて、
柔らかい髪が頬をくすぐった。

そのまましばらく、
ふたりとも何も話さなかった。
時計の音と、
マグカップに残るココアの香りだけが静かに漂っている。

「ねぇ」
あかりちゃんが小さく声を出した。
「こういう夜、ずっと続けばいいのにな。」

その言葉が胸の奥に染みて、
そっと彼女の手を握った。
あかりちゃんは驚いたように目を瞬かせて、
でもすぐにその手を握り返した。

部屋の灯りが静かに揺れて、
その光が、
ふたりの間にやわらかく降りていた。

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